【若い時に安時給で働くのは無駄ですか?】

【若い時に安時給で働くのは無駄ですか?】

若い時に安い時給で働くのは無駄ってどういう事?なぜ無駄なの?それは安時給で働くのが悪いと言っているのではないのです。当然、本人のやりたい仕事をするのが一番ですし、時給が高いからと言って、やりたくない仕事をするのをお薦めしているわけでもありません。ではなぜ、こんなことを言うのかというと、日本の社会は資本主義社会です。そして、働ける年齢のピークはおよそ30~40歳位でしょう。ある程度、経験と知識があり、最も仕事を効率的にこなせる時期と言えますが、体力的にはピークを過ぎており、無理が効かない年齢になっているのです。なので、豊富な知識を活かし、独立を考える人もいますが、同時に今までの社会的な地位や給料体系を失う事への不安から躊躇する人も少なくありません。つまり、何が言いたいかというと、「余裕がある」という事が人生において重要な要素になってくるという事です。

資本主義社会ではお金が一番の価値があり、それが余裕につながる

日本は資本主義社会です。何をするにもお金が必要になります。特に首都圏に出てくると、それがはっきりとわかります。家を借りるのも、物を買うのも、プロ野球を見るのも、コンサートを見るのもです。その為、お金はあるに越したことはありません。ただ、あまりそれを前面に出す事を嫌がるのが日本の文化にはあります。おかしなことですが・・。前段落で書きましたが、年齢が進むにつれ、体力的にピークを過ぎると、若い時の様な勢いがなくなる傾向が、どうしても起こります。今の生活によほどの不満がなければ、そのままの人生がずっと続くと勘違いをするのです。終身雇用が無くなって、翌年の人生なんて誰にも予測できないのに、今の生活維持を優先するあまり、他へのチャレンジをしなくなります。つまり、若い時しかチャレンジが出来ないという事です。そして、年をとってのチャレンジは、一般的にかなり厳しいです。

自分の価値を自分で決めない。難しいと思う事もチャレンジしてみる。

若い人は自分の空き時間や、やりたい事を優先して、その隙間にバイトを入れる事が多いと思います。勿論、それも大事です。しかし、バイトも人生の経験の一部分なのです。私は大学時代、飲食店で時給900円程でバイトをしていました。週3~5日で働き、自分ではそれなりに頑張ったつもりでした。しかし、いざ就職時にはその経験にも何の役にも立ちませんでした。小鉢の盛り付け/皿洗い/配膳/お酒の用意等々の仕事の経験は、飲食店で働く上では、役に立つかもしれませんが、他業種では全く役に立たない経験でした。一方で、会社に入って、仕事仲間と行ったキャバクラでは、時給3,000円で働く女性がいました。彼女に話を聞くと、働いて稼いだお金で、海外旅行に行き、英語を学びたいと言っていました。この違い、分かりますか?英語を話せて、社会人とも交流をもって、業界の裏側の話も聞ける仕事をしていて、さらに時給も良い。別にキャバクラで働く事を推奨はしないです。ただ、1時間あなたが人生の中で時間(労働)を使う上で、900円貰うのと、3,000円貰うのと、「どちらが効率が良い」と思いますか?そしてどちらが将来的に役に立つと思いますか?例が極論かもしれませんが、時給の高い仕事は他にもあると思います。同じ飲食店であっても、高級料亭/ホテルの給仕役はもっと高時給でしょう。何が言いたいかというと、自身の能力を低く決めず、若い時は色々な事にチャレンジしてみた方が良いという事です。そしてより高い社会経験を積んだ方が、将来的に役に立つという事です。そしてお金はたくさんあっても損はしないです。無いと困りますし、余裕もなくなります。余裕が無いと正しい判断が出来なくなり、悪循環を起こす事にも繋がります。お金欲しさに、良からぬ事に誘われたりもします。

転職には年齢制限があるという現実

年齢がある一定を越えると、もう1から教えてもらうという事はできなくなります。転職するにしても、前職の経験を生かせる仕事でないと、受け入れてもらえません。私は飲食系で10年以上、仕事をし、IT系企業の大波が来ていた為、IT系企業に転職をしようとしました。しかし、面接官に言われた事はとても厳しい言葉でした。「30歳過ぎて、一から教える環境はありません。中途採用はマネージャーレベルの方しか雇えません」と、つまり経験も無い方を雇用する意思はないという事です。当然ですよね。会社が給料を払って、一から30過ぎのおっさんに業務を教えるなんて事は会社にとっては無駄使いになりかねません。私は一旦就職を断念し、それでも頑張ってIT系のスクールに通い、正社員は無理でしたが、派遣社員としてIT系の会社に勤める事に成功しました。しかし、スクールに通っている間は無職であり、お金は入ってきません。スクールは朝~夕方、その後自習での勉強の為、バイトを入れる余裕もありません。そして、スクールを卒業したからといって、必ずしもIT系の会社に就職できるという保証もありません。今思うと、かなりの賭けをしていたなと思います。勿論、飲食系の転職でしたら、それほど苦労はせずに済んだと思います。しかしこれも今になって思うと、転職しておいてよかったと思います。飲食系で仕事を続けていても、元々、体の弱い方だった私は、体力が続かず、どこかでやめていたと思うからです。話がそれましたが、つまりは、年齢が経てば経つほど、異業種への転職は厳しくなるという事です。若い時であれば、新人だから失敗しても、許してもらえたり、面倒を見てもらえるのです。年を取ると、そうはいきません。会社にとっても、経験があるのだから、ミスしないのが当たり前だし、即戦力として期待して採用する事になります。上司がミスばかりしていたのでは、部下に示しがつかないですよね。

社会の大人達はずる賢いので、契約内容はしっかり確認

大人たちの言う事を全てうのみにしないで下さい。うまい話ほど、そのリスクも潜んでいる可能性が高いです。大人たちは、社会経験も豊富で、あなた方よりずっと賢いです。あなたをどのようにうまく使うかを考えています。会社にずっといてもらう為に、その場だけのうまい話をしたり、必要がないと思えば、合法的に排除をしてきます。賢く社会経験も豊富な人達と戦っても勝ち目はありません。まずはしっかりと契約内容や条件を確認し、書類には全て目を通しましょう。その場の判断で決めず、分からなければ、親しい人に相談をしましょう。その場で契約を迫る会社は怪しいと思った方が良いです。そして、自分の意志はしっかりと伝えましょう。これから、ますます、少子高齢化社会となる中で、若い人材はますます重宝される時代になると思います。是非、自身の能力を固定せず、新しい事に積極的に挑戦していって欲しいと思います。

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