過去、FXをやってみて、500万円弱の大損をした話をこのブログ内で掲載していたと思います。実際、本当に損したの?と思われる方もいると思いますので、今回、XMでの全収支表を公開したいと思います。
大損という概念も人によって異なるかと思います。年収1,000万以上ある人からすれば、たかが500万とでしょう、しかし、年収200~300万弱のサラリーマンで、昼飯にカロリーメイトや菓子パン、タバコも吸わない、お酒も控えて、コストカットし、コツコツ貯めたお金が、わずか数ヶ月で消えてなくなる事は、かなりショックであり、私も一時は人生終わったと思ったと考えたこともありました。頑張って貯めたお金ほど、そのショックは大きいと思います。つまり年収が低い人ほど、失った金額に対するショックが大きいとなると思います。
しかし、なんとか踏みとどまって、今はしっかり生きていますけどね。ようやく、ちょっと落ち着きを取り戻しつつあるので、今回、同じような体験をされないように、私の失敗談を踏まえて、参考にして頂ければと思い、掲載する事にしました。かなり沢山の取引履歴になるので、見るのが大変かもしれませんけど、一番右端の数値がその年の累積収支になっているので、右端の数値を見て頂くのが、結果が分かり易いと思います。
私が主に使っていたFX会社はXMでした。海外のFX会社でレバレッジが最大888倍までかけられるという破格の内容でした。日本人も多く利用しているとの事で、この会社を選びました。国内のFX会社もあったのですが、少ない資金で運用ができる海外の方が儲かるんじゃね程度の安易な発想から海外FX会社を利用する事にしました。
これは私の見解ですが、レバレッジは使わなくてもあった方がいいと思っています。その辺は本題と逸れてしまうので、また別の機会に記事を書きたいと思います。では、以下に内容をドーンと公開です。
まず2018年の収支一覧です。この年はプラスで終わっています。当初、100万円を元手にして開始しました。100万円元手で80万円以上プラスってすごいですよね。自分でも天才なんじゃないかと思っちゃいましたよw。しかし、良かったのはこの最初の年だけでしたね。
翌年2019年の収支です。3月までは良かったのですが、最高で150万円位までプラスになったと思います。しかしそこから以降はずっと下り坂を転げ落ちました。
収支だと4月頭からマイナスが計上されていますが、実際は含み損を確定していない為に、時期がずれています。今思えば、パチンコなどでもよくある事ですが、最初だけ出玉を出して、顧客が味をしめた所で一気に回収という技に見事に乗っかってしまったと言えるかと思います。画像ファイルが20枚あるので、飛ばしながら見て言って下さい。右端の数値が累計値になっていますので、そちらで収支の推移が分かるかと思います。
後半は何とか損失を取り戻したくて、エントリーを繰り返しますが、あまりうまくいかず、結局はマイナス400万弱の損失を出しています。これは、当初、100万円の元手だったのですが、先の100万円近いプラスを出した事で、もっと取引量を増やせば、もっと稼げるようになるというスケベ根性が出たわけです。(この時はもうFXだけで食べていけるわ~、仕事辞めたろ~って考えてましたね。辞めなくてよかった^^;)。で、追加資金で300万円を投入し、合計400万円の元手にして、取引量を3倍以上にしてやっていたわけです。
しかし、人生そんなに上手くいくわけがない。逆に一気に損失が膨らんで、あっという間にプラス分だった資金が飛んでしまうという事になってしまい、さらには損失がさらに膨らみ、自身のお金もマイナスになってしまった。こうなると、もう負け一択です。
2020年の収支です。この時は、もう売買で稼げないから、スワップでコツコツ稼ごうとしていました。しかし、それすらも、甘い考えだったというのが痛感しました。
EUR/TRYの売りスワップが非常に高く、なおかつ、前回の高値がかなり上にあった為に、そうそう超える事はないだろうと鷹をくくっていました。コロナが始まって、通貨レートが不安定になり、前回高値を超えてロスカットにて、退場となりました。しかも悪い事に、いつか下がるはずという安易な発想から、次々とナンピンを入れてしまい、さらに悪化。お祈りも届かず、全額吹き飛んで0円終了となりました。
以上が、私のFXでの取引履歴になります。
この事から、私が言える事は、以下の事です。
1、資金は追加せずに当初の金額のみで取り引きを行う。
最初の軍資金としては、100万円位はあった方が良いと思います。10万円だとあまりにも少なすぎて、稼げる金額も数百円レベルとなる為、取引時間と得られる利益が割りに合わないと思います。(費用対効果が悪い)。そして、もしも勝って、余剰が出たのであれば、まずは当初の元手を回収して、残った資金の中だけで行えば、その後負けても、元金は減らない為、痛手も少ないでしょう。私も最初に150万円勝った時点で、100万円の元手を回収しておいて、残りの資金だけで取引をしていれば、大損を被る事も無かったと今では思っています。
2、取引は最初の1年が一番、美味しい?
これは私の主観ですが、FXを始めたばかりの若輩者が簡単に勝てていたという事実は、「何か意図的なものを感じる」と今では思っています。移動平均線も知らない。テクニカルもファンダメンタルも知らないwwずぶの素人が、チャートを見て、何となく上がりそうとか下がりそうだけで判断して、売買して勝てている。そんな事、普通にあると思います?。これは私の推測でしかないですが、(勝てるようにしてくれたのでは~)と思っています。なので、皆さんがFXを始めて、初年であっさり勝てていたとしても、次年度以降、痛い目を見るかもと思って、気を引き締めて取引して下さい。初年度で勝ち逃げして終わるという選択肢もあると思います。補足すると2年目以降は、チャートやテクニカル/ファンダメンタルも見るようになりました。しかし、ダメでしたね。知識があれば勝てるわけではないです。
3、スワップ取引も危険がある
スワップは通貨金利でプラスの方にエントリーしておけば、一見、放置しているだけでプラスになり続けると考えがちですが、これも危ないです。金利は固定ではないですし、証券会社の一存でスワップ値は決まるので、ある日を境にマイナスに変わっていたという事もあります。常に状況を把握して取引しましょう。
結論
リスクを取れない人はやらない方が良い。やるなら余剰資金で取引をして下さい(これは必須です)。私もはっきり言いますが、自殺も考えました。何でこんな苦労してまで頑張って貯めた資金をこんな簡単に失ってしまったのだろうとトコトン塞ぎこみました。生活資金を投入してしてまでやってしまうと、非常に危険です。絶対にやらないで下さい。勝てると思いこんで、資金をつぎ込んでしまう可能性が非常に高いです。それが一番危険だという事を分かって欲しいので、今回、私の体験も踏まえて、記事を書きました。
現状、銀行預金はタンス預金と変わらない位まで、金利が落ち込み、老後資金は2,000万円必要とか言われている中で、少しでも資金を増やす方法を考えなければいけない状況化です。投資をする人が増えてきていると思います。しかし、投資は必ずリスクを伴うものです。同時にリターンへの期待も高い商品です。その為、どうしても手を付ける人もいるかと思います(私もそうでした)。であれば、最善のリスク回避をしていきながら、取引をしていく事をお薦めします。皆さんの参考になれば幸いですね。